私の仕事を
分かりやすく言うと、
人事部のない中小企業の
人事の立ち上げや体制構築
を行うこと。
社員さんたちと
同じように、
企業内に入り込んで
行うことが、ほとんどです。
入り込んだ企業内で、
社長や社員さんと
一緒に組織づくりを
していきます。
通常、
全体全体の組織を
つくるのは
社長になりますが、
本来、
それぞれの部署の
細かいところについては
管理職が
つくっていくもの。
そうなると、
本来であれば
管理職が仕事に応じて
適任の部下を選べれば
一番良いのですが、
会社の事情もあり、
なかなかそういうようには
いきません。
そうなると、
次善の策としては
「部下の持ち味や
苦手なものを知り、
それに応じて仕事を
振り分けること」
になります。
その前提にあるのは
「人は一人一人みな違う」
という事実です。
「当たり前だ」と
思う人が多いでしょう。
ですが振り返ってみた時に、
私たちはつい、
手の空いている者に
手元の仕事を振ってしまったり、
それぞれの持ち味も考えずに
「全員平等に仕事を振ることが
良いことだ」と
思い込んでいる
節がないでしょうか?
そうした、
何も考えないで取る行動が、
部下のやる気を
削いでいくのです。
行き当たりばったりの対応を
避けるためには
「お互いの価値観が違う」
という認識や、
部下の特徴を把握しておく
必要があります。
そうなるためには、
面倒でも
部下一人一人と一緒に
仕事の棚卸を
行うことになります。
部下の長所や短所を
頭の中でただ考えているだけでは
はっきりとは見えてきませんので、
慣れないうちは実際に紙に書いて
みることをお勧めします。
ビジネス書コーナーに
売っているような、
部下の能力を
把握するための教材を
使用してもいいでしょう。
私のお勧めは、
部下自身に
自分の長所と短所を
書かせることです。
中には本人が自分の長所と思って
いるようなことでも、
こちらからすれば
そうは思えないようなことも
多々あるでしょう。
しかし、
本人がそれを自分の長所
と思っているのであれば、
それは一度受け止めて
あげることが大切です。
ポイントは、ただ単に
「人に優しくできる」とか
「営業が得意」
という言葉だけではなくて、
具体的なエピソードや、
なぜそれを自分は長所だと思って
いるのかまで書かせることです。
もし具体的に
書けないのであれば、
それは本当の
長所ではないということ。
本人が認識していることを、
自分含めて
周りも認めているようであれば、
それは本当にその人の
持ち味ということになります。
これをやると、
いろいろ新たな発見が
あると思いますので、
ぜひやってみてください。
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Profile
1971年 島根県生まれ。
大学卒業後、大学進学予備校、人材派遣会社、「戦略的目標達成プログラム」に代表される研修会社アチーブメント株式会社を経て、住宅メンテナンス会社の株式会社バーンリペア(キャンディルグループ)に入社。
人材採用・育成・風土づくりの3つを担う「ヒューマンサポート部(人事部)」をゼロから立ち上げる。