人事の仕事の入口は、
何でしょうか?
それは、
「組織づくり」
もしかしたら、
「人材採用」と
思われた方も
いらっしゃるかもしれません。
「人材採用」も
人事の仕事の中では、
入口に近いのですが、
「組織づくり」があって
「人材採用」の順番になります。
では、
「組織づくり」において
一番大切なのは、
何でしょうか?
それは、
基礎となる
『土台づくり』です。
組織づくりに必要な
『土台を築く』上で、
大事なこととは
何でしょうか?
それは、
『社長の率先垂範』です。
読まれた人によっては、
耳の痛い話かもしれませんが、
多くの社長は日々
頑張っておられます。
ただ、社長の頑張りが、
社員に伝わって
いないことがあります。
同じ頑張りでも、
どうしたら自分の気持ちが
社員に伝わるのでしょうか?
例えば、
以前あった
マンションの杭問題や
食肉偽装事件
など。
ああいった事例を
他人事とは思わず
それを糸口にして、
社内で自社の
コンプライアンスの話に
つなげていくことも
大事なことです。
ところが、
売上や利益だけを
考えているような会社だと、
「とにかく売上、
利益を追求しろ」
となりがちです。
経営的に
「火の車」状態にある会社は、
どうしても資金が
優先事項となってしまうため、
他のことに
気が回らなくなります。
事情はわかりますが、
言うことだけを言って
「後はやっておけ」
では部下がついてきません。
社長が本気で
会社の理念を説いていけば、
社員は必ず理解するもの。
そもそも、
多くの現場の人は
手を抜こうと思って
抜いている
わけではありません。
だいたいは、
止むに止まれぬ
事情があるもの。
実際、クライアント先で
起こったことですが、
ある建設現場で杭に緩衝用の
輪っかを入れる
ことになっていました。
ところが、
用意してきたはずの輪っかが
なぜか紛失していました。
現場の混乱の中で、
担当の若者は
隣の職人さんに聞きますが、
「そんなの知るか」
と言われるだけ。
窮地に陥った若者は、
やってはいけないと
分かっていても
輪っかを入れずにナットを
締めようとします。
このように、
工期や予算との
せめぎ合いの中で、
通常なら考えられないことも
現場では起きてしまうもの。
そして、
若者が輪っかを入れずに
ナットを締めようとしている姿を
偶然、社長が見かけたのです。
すぐに社長は
若者に事情を聞いて
代わりの輪っかを
用意させました。
もちろん、
社長が現場の全てに
目を光らせている
わけにはいきません。
だから、
いかに機会を
捉えて社員に対して
「君たちが今、
つくっているものは
お客さまのものです」
と言えるかどうかです。
社長自身が
「それくらい良いだろう」
というような調子でいると、
組織はうまく回りません。
テレビの謝罪会見で
社長や役員から
「秘書が」
「現場が」
というのをよく聞きますが、
あれは実務を担当する
スタッフの責任ではなく、
管理職や経営者の責任です。
管理職や経営者がいつも
責任逃れをしているから、
実務を担当するスタッフは
それにならっているだけなのです。
組織づくりに必要な
『土台を築く』ことは、
『社長の率先垂範』
になるわけです。
『社長の率先垂範』
が当たり前の組織は、
社員も「率先垂範」
するものです!
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Profile
1971年 島根県生まれ。
大学卒業後、大学進学予備校、人材派遣会社、「戦略的目標達成プログラム」に代表される研修会社アチーブメント株式会社を経て、住宅メンテナンス会社の株式会社バーンリペア(キャンディルグループ)に入社。
人材採用・育成・風土づくりの3つを担う「ヒューマンサポート部(人事部)」をゼロから立ち上げる。